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ポップスというのは都合の良すぎるジャンル
ポップスという言葉を耳にした時、どのようなジャンルや演奏が頭に浮かぶでしょうか?
あまり激しい歪みなどが使われていない楽曲、そんなイメージではないでしょうか。
今回は、ポップスという都合の良すぎるジャンルについて考えてみたいと思います。
ポップスの意味とは?
ポップスとはポップ・ミュージックのことですが、wikipediaでは下記のように定義されています。
1950年代から1960年代にかけて西洋でロックンロールから派生して現代的形態で始まったポピュラー音楽のジャンルの1つ。「ポピュラー音楽」と「ポップ・ミュージック」はしばしば同義で扱われ、「ポピュラー音楽」は人気がある全ての音楽を指すと定義される。
ジャンルとしてのポップ・ミュージックは極めて折衷的であり、多くの場合は他ジャンル(ダンス・ミュージック、ロック、ラテン音楽、カントリー・ミュージック等)からの要素を取り入れる。
引用元:wikipedia
まとめると、「人気のある音楽」または「現代的で折衷的音楽」という意味になりますが、どちらの意味においても、なんだかふわふわしていて、これぞポップスだという定義づけがされていないようです。
実際のポップスのイメージ
実際にポップスというジャンルをイメージする際に、浮かぶのはやはりオリコンチャートの上位を多数占めるような、あまり激しすぎない聴き心地の良いメロディー・アレンジの楽曲ではないでしょうか。
aikoやいきものがかり、miwaやYUI、スキマスイッチ、秋葉系でないアイドル系の歌などはいかにもポップスというような印象がありますね。
ドラム・ベースがリズムを構築して、ピアノやアコースティックギター、ストリングスやシンセ、更にはエレキギター、サックスなどをいくつかの楽器を織り交ぜて伴奏を構築しているのが、自分が感じているポップスのイメージです。
というと、ロックほどギターが主体になっていない楽曲のほとんどがポップスに該当するということにもなります。
とりあえずポップスと言っておけば間違いない
ポップスというと大衆向けに作られた音楽のこととも言われていますが、その理屈ならオリコンランキングに出てくる音楽が全てポップスということになります。
ロックでもR&Bでもジャズでもフュージョンでもポップス。ポップスと言っておけばまず間違いない・・・というかそもそも他ジャンルの要素を取り入れて作られるのがポップスなので、これほど都合のよいジャンルが他にあるでしょうか。
いわゆる音楽通には、所帯じみているまたは陳腐であると批判されがちなポップスですが、多くの日本人にとっての音楽の礎にはポップスがあり、そこまで普及したのも、ポップスという幅の広く折衷的な音楽性と、どんなジャンルの楽曲とも融和できる万能性ゆえではないでしょうか。
溢れているがゆえに難しい
個人的に思っていることではありますが、ポップスほど自由度の高いジャンルというのは他に類をみません。
同じポップスというジャンルでも、全くもって毛色の違う楽曲はいっぱいあります。
それゆえに日本国内においても、非常に多くの楽曲が出回っています。
さらにポップスというジャンルというのは、目新しさや珍しさも皆無のため、人々の目を引くようなこともありません。
その中で、多くの人から支持されるというのは非常に困難なことであると思います。
アーティスト・楽曲が生まれては消えていくという究極のサバイバルの中で、何年・何十年と活躍しているアーティストの凄さというのは、驚愕に値します。
音楽の多様化や、金銭的価値の低下が進んでいる音楽業界において、今後もそのような強大なアーティストが出てくるかは分かりませんが、音楽に全てを懸けて頑張っている今のアーティストの方達には、心からリスペクトをしています。
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