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邦楽離れした邦楽の[Alexandros]の魅力とは?
今更ですが、最近は[Alexandros]というバンドにはまっています。
特に「Snow Sound」という曲がお気に入りです。
今回はそんな[Alexandros]の魅力について迫りたいと思います。
[Alexandros]とは?
[Alexandros]というバンドは、日本の4人組ロックバンドで以前は[Champagne]というバンド名で活動をしていました。
「自分たちはすでに世界一であり、それを証明していく」という目標・意志のもとに活動をしているというユニークなバンドです。
2010年あたりからシングルやアルバムが世に出てくるようになってきたバンドです。
邦楽離れした邦楽
そんな[Alexandros]で一番個人的に魅力的と感じたのは、「邦楽離れした邦楽」という点です。
これはボーカルの川上洋平さんが、9~14歳までシリアで過ごしたバイリンガルというルーツも大きな影響を与えていると思います。
一言で言えば、邦楽に洋楽を逆輸入したような音楽です。
バンドサウンドに主軸を置きつつも、それにこだわらない音色構成で、独特の浮遊感や透明感をロックの迫力や疾走感にうまく融合させているサウンドは非常に好みです。
流れるようなメロディ・拍の取り方や流暢な英語などは洋楽?とも思えますが、それは本人たちが「世界一」という言葉を用いているように日本のみに留まらない成功を目指しているからこそでしょう。
邦楽としてもしっかりとチューニングされている
浮遊感があり広がりのある伴奏に、キャッチーでシンプルな構成のメロディを乗せることで、ストレートに格好良い楽曲に仕上げています。
原則、一つの音に一つの文字しか乗せることのできない日本語の曲というのは、メロディ構成が洋楽よりも厳密です。
(それが良いという話ではなく、それが邦楽の個性)
そんな日本語の歌の特性が軸としてしっかり出来ているので、非常に聴きやすいと感じています。
ただの「邦楽と洋楽の中間点」に着地していないのが[Alexandros]の凄いところだと思います。
川上洋平さんのオリジナリティ溢れるボーカル
オリジナリティが存分に発揮された[Alexandros]のサウンドの上に、どっしりと乗っかるのがボーカルの川上洋平さんの歌です。
甘さのあるきれいな声でありながら、しっかりとした芯もある魅力的な声は、聴いていて心地よいです。
そして、ファルセット(裏声)を非常に多く取り入れている歌い方も個性的です。
本来であれば、ファルセットは飛び道具として使われることが多いですが、それを当たり前に使うことで独特のスタイルを確立しています。
そして、それはただの思いつきでの個性ではなく音楽的な根拠を感じます。
ファルセットは抜けるような柔らかい音色が特徴ですが、それが[Alexandros]の持つ大陸的で立体感のあるサウンドの特性ととてもよくマッチしています。
また、地声との音量・音圧の差がないことで、それを違和感なく実現しているのは見事です。
大人の完成度と若手の勢い
そして、[Alexandros]のサウンドを支えているのが「大人の完成度」と「若手の勢い」です。
2017年時点で、決して若手とは言えない年齢の彼らは、その年齢に見合うだけの円熟味・完成度の高さを持ち、安定して高いクオリティのサウンドを創り出しています。
とはいえ、音楽の夢が諦めきれず働きながらプロを目指したガッツもあり、そこから駆け上っていった彼らには若手バンドのような勢いも感じます。
6枚のアルバムと13枚のシングルをリリースしているバンドが、14枚目のシングル「SNOW SOUND/今まで君が泣いた分取り戻そう」で個人的に一番好きな楽曲をリリースするというのは、驚愕に値します。
まだまだ全曲をすべて聴き込んだ訳ではありませんが、[Alexandros]というバンドには強烈にポジティブな印象を受けました。
まだ[Alexandros]の楽曲を耳にしていない、または意識して聴いていないという方に、是非とも聴いてもらいたいオススメのバンドです。
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