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BUMP OF CHICKENらしさと似ているバンドが増えた理由
BUMP OF CHICKENはとても人気のあるバンドです。
2010年代においては一番支持されていると言ってもよいくらいに成功を収めているモンスターバンドです。
そして、それに付随してBUMP OF CHICKENを彷彿とさせるようなバンドも増えてきました。
例で挙げるのであれば、RADWIMPSや菅田将暉さんなどでしょうか。
今回はその理由について考察してみます。
BUMP OF CHICKENらしさって何だろう
バンプっぽい、またはバンプに似ているバンドが出てきたというのは、自分自身だけでなく自分の周りの音楽をやっている人が多く口にしていた心象です。
どうしてそのように感じているのか、そもそもバンプらしさとは一体何なのでしょうか。
声や歌い方
BUMP OF CHICKENのボーカルである藤原基央さんの声そして歌い方は独特なものがあります。
柔らかみがあり影のあるサブカル的な声をしており、コーラスをかけたような音圧も魅力的です。
そして、感情を内に秘めてそれを表に出さないような無感情とも取れる歌い方もその声の個性をうまく活かしています。
バンドサウンド
バンドサウンドもそれと同じように、敢えて抑揚を抑えているように仕上げられています。
アグレッシブなリズムではなく、常にテンションを一定に保つようなリズムの取り方や、同じアルペジオパターンを繰り返すギターなどが該当します。
そして、歪んだ音を多用せずに、クリーントーンからクランチの音を多重的に重ねることで広がりのある複雑なサウンドを形成しています。
歌詞
何より特徴的なのが歌詞でしょう。
BUMP OF CHICKENがここまでの人気を博したのは、曲の世界観を解読するような楽しみがある深みのある歌詞です。
文学的な世界を歌詞に持ち込むことにより、より楽曲や世界観が深みを増しています。
彼らが構築している音楽は、徹底して内面に秘めた複雑な世界観であると自分は感じています。
表立ってシャウトしたり直接的なメッセージを発することはありません。
しかし内側にある広大で濃密な世界観・感情をナチュラルに吐き出すような音楽性は、逆に鮮烈に心に入ってくるため、個人的にはとても気に入っています。
なぜBUMP OF CHICKENに似ているバンドが増えた?
ここまでバンプらしさを語った時点で、バンプっぽいと呼ばれるバンドが増えた理由は明白かもしれません。
それは彼らが「平成のカリスマ」であり、「先駆者」であり「準ジャンル」だからです。
BUMP OF CHICKENが知名度を上げてきたのは2001年の「天体観測」頃からです。
その楽曲を小中高といった若い時代に聴いていた若者が、その影響を多大に受けて育った結果とも言えます。
それほどまでにバンプの楽曲は個性的で破壊力があるものでした。
影のあるBUMP OF CHICKENはまさに「メジャーでは見かけないスタイル」だったと感じています。
メジャー一辺倒だった音楽業界に、インディーズという裾野が広がっていったこととリンクしたことも要因だと思います。
バンプに似ているは高評価?
とはいえ、バンプに似ているバンドというのは果たして高評価なのでしょうか。
個人的にはあまりそうは思えません。
確かにBUMP OF CHICKENのような音楽性が好きな人にはたまりません。
しかし、一方でBUMP OF CHICKENを確固たるオリジナルとして支持している人達には「真似」であるという評価を受けてしまうのも事実です。
もちろん楽曲や音楽としてハイクオリティであれば、それは評価されて当然です。
しかし、オリジナルに対して自分達独自の色を明確に出せていけなければ、「バンプっぽいバンド」という烙印を押されてしまいます。
~ぽい音楽には仕上げてほしくない
多くの人々に評価される音楽性というのは、そんなに無数にある訳ではありませんし、創り出すことは非常に困難です。
そのため、結果的に音楽性が近くなってしまうことは仕方がないと感じています。
しかし、そのプロセス(過程)として、特定の存在に寄せていくということはしてほしくないと思っています。
自分のサウンドが何かに近づいてしまっているのであれば、敢えて~ぽい音楽に仕上げてほしくありません。
そこから脱却するために自分自身の色が何だったのかを突き詰めてほしいです。
当然そこには計り知れない苦労と努力が必要ですが、それによって創り上げられた音楽はとても魅力的なものになるはずだからです。
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