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音楽ジャンルの大半はメロディではなく伴奏で決まる

音楽ジャンルの大半はメロディではなく伴奏で決まる

音楽においてジャンルというのはとても多岐に渡ります。
ポップス、ロック、ハードロック、ヘビーメタル、ジャズ、レゲエ、R&B、ブルース、ジャズ、フュージョン、トランス、テクノ・・・名前を挙げ続ければキリがありません。
今回はそんなジャンルとメロディ、伴奏の関係について考察します。

ジャンルはどうやって決まる?

ジャンルというのは、どのように決定しているのでしょうか。
ロックなら何をもってロックとしているのでしょうか。
その答えは「伴奏が大半である」という結論に尽きます。

もちろんメロディも少しは影響していることもあります。
しかし、そのほとんどは使用楽器やその音質、その組み合わせやアレンジパターンによって決定しているのです。

リミックスした楽曲はメロディはそのまま。ではジャンルは?

分かりやすい例でいうと、リミックスがあります。
リミックスの言葉の意味は下記の通りです。

リミックス(remix)とは、複数の既存曲を編集して新たな楽曲を生み出す手法の一つ。
wikipediaより引用

リミックスとして本来の楽曲の伴奏やアレンジを大きく変えて演奏されることがありますね。
分かりやすいものだと「△△~オルゴールバージョン~」や「〇〇~ボサノババージョン~」といったものです。
例えば、かのX-JAPANの名曲「Rusty Nail」のオリジナルバージョンとオルゴールバージョンを比較してみましょう。

どちらの曲も確かに間違いなくX-JAPANの「Rusty Nail」ですが、どちらも同じジャンルと言えるでしょうか。
少なくとも、オルゴールバージョンにはハードロックやヴィジュアル系の要素は皆無で、これをオリジナル曲と同じジャンルと呼ぶには無理があります。

メロディ・ジャンル・アレンジの関係性

メロディ・アレンジ(伴奏)・ジャンルの関係は、ファッションに置き換えてみると分かりやすいと思います。
メロディがその人自身、アレンジが着ている服、ジャンルはその服の系統です。
普段カジュアルな服でまとめている人が、急にフォーマルな服装に変えると雰囲気はぐっと変わりますが、その人自身であるということは変わりません。

アレンジはライブ毎に少し変わることがよくありますが、それでも楽曲としての存在やジャンルが変わる訳ではありません。
つまりはメロディはその楽曲そのものであり、アレンジはそれを彩る衣、そしてその方向性を決めているのがジャンルということになります。

だからこそ、ジャンルで評価する意味がない

このブログでは常々、ジャンルは体系的なものであり、それ自体を評価の対象とするべきではないと書いていますが、まさしくその理由が今回の内容です。
ジャンルの大半は伴奏によって決まるものであり、楽曲の実体ではありません。
見るべきは、メロディと伴奏、そしてジャンルとの融和性を持って、その楽曲を判断するべきだと自分は思います。

逆に作曲やアレンジをする側としては、自分が作りたいジャンルにマッチするメロディ・伴奏を創り出すこと。
または自分が創り出したメロディをより惹きたてるアレンジやジャンル決めをしていくことが大切なのです。



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