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ここがすごいよ！アーティストのコピーセッション！

音楽において、セッションという言葉はミュージシャンによる合奏のことをことを言いますが、さまざまなシーンが思い浮かぶものと思います。
その中でも今回は、特定のアーティストのカバー演奏を行うセッションについて考えてみます。
話を分かりやすくするため、便宜上「アーティストのコピーセッション」とします。

アーティストのコピーセッションとは？

アーティストのコピーセッションというのは、ある特定のアーティストのカバー・コピー演奏をするために複数人、多いものになると30人を超える人数が、一同に集まり、その場で即席バンドを組んで曲を演奏するというものです。

例を挙げればaiko、いきものがかり、Mr.Children、YUI、BUMP OF CHICKENなど様々なアーティストで行われています。
またメンバーの募集は、既に顔見知りのバンド仲間同士で集まるものもあれば、SNSで募集したオフ会的なものもあります。

アーティストの音楽を共有できる有意義な空間

このアーティストのコピーセッションの大きな魅力は、自分が好きなアーティストの曲を様々なバンドマンと共有し、演奏できるということに尽きます。
普段一緒に組んでいるバンドメンバーとはまた違った新鮮さがあり、新しい発見も多くとても楽しいものです。
そして、あまり親交がない人同士でも、話が弾んだり、仲良くなったり、そのセッションという時間を楽しく共有できると同時に、バンド仲間作りや新たな人脈・ネットワークが広がったりということもあります。

まんま本人達の機材がズラリ

これはセッションの種類や、コピーするアーティストにもよりますが、信者とも呼ばれる濃いファンが多いようなアーティストのセッションならではという驚きもあります。
それは、アーティスト本人達が使用しているギター・ベース、そしてエフェクターを揃え、さらにはその音作りまで忠実に再現する猛者がいることです。

しかも、それが複数人いることもあり、同じスタジオの部屋に、同じギター・エフェクターのセットが何個もあるという、言葉を恐れずにいえば異様な光景を目にすることもあります。
本人達は、どれが自分の楽器なのか見分けがつくのだろうかという余計な心配までしてしまいます。

完コピは当たり前、ライブ版まで網羅

また、演奏を完全にコピーうる完コピは当たり前です。
というより、それをちゃっかり見抜いています。
例えば、1番のサビと2番のサビでギターパートが微妙に違うような曲をコピーする場合、聴いた感じであまり変化がないなら、自分はそこをコピーして覚えちゃったりするのですが、それを見事に指摘されました(笑)
「あなたたち、何者だよ」と驚愕に近いものを感じました。

さらに言えば、ライブ版はCD版と違うことがありますし、ライブごとで違う場合もあります。
演奏する曲目で「○○ ～2017 △△ツアー～版」とかいうマニアックな指定があったりもします。
当然、楽譜にはないので、ライブDVDなどを調達して、耳コピーするしかないのですが、それもこなしてしまう彼らはまさにプロ。
一体どこまで網羅しているのでしょうか。

自分の思い入れに自信が無くなる

とまぁ、他の参加者の凄まじい完全コピーっぷり、およびにアーティストの演奏を再現する情熱っぷりを目の当たりにすると、「あれ？俺、このアーティストのことあまり好きじゃなかったのかな？」と自信が無くなるわけです。
セッションが終わって飲み会になると、そのアーティストのライブや細かいエピソードの話が乱れ飛び、自分はそれに全く付いていけないですが、彼らのアーティストへの愛は痛いほど伝わってきます。

そんな熱気と情熱に満ちたアーティストのコピーセッションというのは、非常に新鮮で非日常な世界でもあります。
また、実際に話をしたりしてみると、別にアーティストの情報を詳しく知らないから避けられる、冷たくされるということはなく、気さくな人が多いです。（もしかしたら、そういう敷居の高いセッションもあるかもですが）
このようなセッションに足を運んだことのないバンドマンの方は、是非とも一度参加してみてはいかがでしょうか？

タグ：アマチュアバンド・アーティスト

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