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「音楽の方向性が合わないこと」と「脱退したいと考える理由」

カテゴリ：バンド

バンド活動を続けていると必ずと言ってよいほど直面するのがバンドメンバーの加入と脱退です。
誰かがバンドに加入することがあるということは、誰かが脱退することも同じように起きることであるとも言えます。
そして、その当事者・つまりは脱退するのが自分自身であることもある訳です。
今回は「音楽の方向性が異なる場合」と「脱退したいと考える理由」を考えてみます。

音楽の好きには2つの面がある

プロのバンドが解散する表向きの理由で多いのが「音楽の方向性が異なる」というものです。
彼らの解散理由の真相はともかく、その理由で脱退したいと思うことは何も不思議ではありません。
バンドマンの多くは、「音楽・バンド活動が好き」という面と「特定のジャンルや世界観の音楽が好き」という2つの面を持っています。

バンド活動をより突き詰めていくほど、後者の問題が顕著に顔を出してくるようになるものです。
バンドマンとしての経験や能力が浅いうちには、バンド活動自体が楽しかったり、新しく学ぶ・経験することばかりが新鮮で、自分の好みというものにあまりこだわらないことも多いでしょう。

成長するほど明確になる「こだわり」

バンドマンとして成長すればするほど、自分のやりたい音楽というのが良い明確になってきます。
そして、そのやりたい音楽をより深くこだわっていきたいと考えるのは、音楽人としてとても自然なことであり、個人的にはそれは「良い意味でのわがまま」であると思います。
せっかく音を表現する者としてバンド活動をやっているのであれば、まして音楽に対して真摯に向き合っていくのなら、自分のオリジナリティにとことんこだわっていきたいものです。

しかし、それが所属しているバンドの音楽とピッタリとマッチする可能性はそれほど高くはないものです。
その違いを許容できないのであれば、バンドの方向性を変えるか、脱退して他のバンドを探すという選択肢しか残されていません。
また、もう一つの方法としてバンドの方向性を変えるという手段もありますが、ひとつを変えるということはそれに連鎖して新たな変化を呼ぶことでもあります。

バンドというのは生き物

バンドというのは、複数人の人間によって運営されています。
人は生き続けている以上、日々の生活によって変化していき、その人によって構成されているバンドも日々変化していく生き物のようなものです。
そのため、バンドの音楽の方向性というのも、活動している日々の中で少しずつ変化していても不思議ではありません。

もしかしたら、バンド加入当時は自分の音楽の好みにドンピシャだったとしても、それが少しずつ自分とは違う方向性に変化していったことも考えられます。
そのため、再び「好きな音楽」に軌道修正することも不可能ではありません。

変化は変化を呼ぶ

自分がやりたい「こだわり」があるとするなら、当然に他のバンドメンバーにも「こだわり」があるのです。
自分のこだわりをバンドに反映させることで、他のメンバーの音楽の方向性から離れていってしまうこともあります。
自分が起こした変化が他のバンドメンバーにも変化を与え、バンド全体が変化していくことがあるのがバンド活動です。
自分のこだわりと押し通すことで、他のバンドメンバーが脱退したり、解散したりすることもあるのです。

お客さんが入れ替わることも

またバンドとしてのお客さんを抱えている場合には、そこにも影響が出てくる可能性があります。
膨大なまでに多様化・細分化されている今の音楽業界においては、音楽の方向性が変わることでファンが離れたり、新たなファンがつくということも当然に考えられます。
音楽の方向性の変化が既存のお客さんにピッタリとフィットするのかも分かりません。

結局、どうしたいのかは自分次第

音楽の方向性を変えるということには様々な影響が出ることも紹介しましたが、結局はどうしたいのかは自分次第です。
自分のやりたい音楽を突き詰めて、今の環境を変えていくことはバンドマンとしてより充実した時間を過ごす上で意義のある選択肢であることは間違いありません。
もちろん、総合的な判断で今の状況を継続させることも。

個人的に一番大切だと思うことは、「自分が後悔しない選択肢を選ぶこと」であると思います。
バンド活動をしているその時・その瞬間が充実しているのか、いつかバンド活動をやめた際に振り返って「あの時こうしていれば・・・」といった心残りがないか、そんなことを考えながら日々のバンド活動を進めていっていただければと思います。

タグ：アマチュアバンド・アーティスト

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