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バンドで飯を食う！【前編】月給20万円を実現する売上とライブの収益は？

「将来はバンドで食べていきたい！」・・・と情熱に燃えているバンドマンの方は多いのではないでしょうか。
そこで、今回はバンド活動で生活出来るための月給を稼ぐためにはいくら売上が必要なのかののマネー計算をしてみたいと思います。
もちろん、メジャーデビューした場合は、事務所からの給与や印税などでお金を手にすることが出来ると思いますが、あくまで個人事業主としての試算です。

条件：バンドメンバー4人・月給20万に設定

マネー計算するための状況として、バンドメンバーは4人、月給は20万という前提で計算してみたいと思います。
4人バンドはとても一般的な構成ですし、完全プロ志向のバンドマンはおそらく10代～20代が大半と占めると思いますので、大卒で新卒の方の初任給が大体20万程度かなという理由からです。
実際には税金やらで引かれるものはありますが、ここではとりあえず考慮には入れないようにします。

利益が年額960万円は必要

月給・・・つまりは自分たちの取り分です。
ここが曲者なのですが、この給料というのは利益である必要があります。
売上がそのまま利益になるようなことは、バンドで飯を食うに当たり、ほぼあり得ないとも言えます。

この利益(収入-支出)がどれくらい必要かというと、実に9,600,000円が必要になります。
これは、メンバー1人の月給20万×12か月×4人という計算です。
1,000万円弱の利益を生み出す・・・これはつまり1,000万円を優に超える売り上げを計上するという一大プロジェクトですね。

ライブ1回あたりの収益を考える

バンド活動として、真っ先に浮かぶのがライブ活動です。
とりあえず下記のようなライブハウスで収益を計算してみましょう。
（かなり条件は良いライブハウスだと思いますが・・・）

ライブハウス料金：￥30,000(￥1,500×20)
21枚目からのバック： 100%

20人以上呼ばないと当然赤字

ライブハウス出演には基本的にノルマというものがありますから、それ以上呼ばないと当然に赤字ということになってしまいます。
ライブハウスで利益を出すなら、毎回ノルマ人数以上は呼ばなければ黒字にならないです。

50人呼んだ場合

収入：￥1,500×50＝￥75,000
支出：￥30,000
-------------------------
収益：￥45,000
一人あたりの収益：￥11,250

たくさんのお客さん候補が必要

一日で一人あたり1万円以上の利益があるというのはかなりコスパがよいですが、そんなに毎日ライブも出来ないですよね・・・。
お客さん候補がライブに足を運んでくれる率、ここでは転換率としますが、それを5%にするとしても、お客さん候補が50×20＝1,000人も必要になります。

また同じお客さんがそんなに毎回足を運んでくれるとは限りません・・・というよりほぼ大多数のお客さんは良くても数回に1回来る程度でも上出来だと思います。
そうなると非常に多くのお客さん候補のリストを集める必要があります。
ライブで継続的に収益を上げるだけでも途方もないことだというのを実感します。

バンドマンにとって、ライブのチケット代は大きな収入源ですが、他にも様々な収入源になりえるものがあります。
続きはバンドで飯を食う！【中編】ライブ以外の主な収入源とは？でお伝えします。

タグ：アマチュアバンド・アーティスト

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