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バンド・ギターの音作りが簡単に劇的に改善する5つのポイント
アマチュアのバンドが脚光を浴びる舞台というのは、やはりライブハウスのステージの上だと思います。
自分も一バンドマンとして何度もライブに出させていただいたり、見させてもらったりしていますが、バンドの音作りで失敗しているバンドが多いのも事実です。
今回はとても簡単に、さらに大きな効果が見込めるバンドの音作りのポイントを紹介します。
耳障りなバンドサウンドはマイナスでしかない
まず今回のポイントの前提は、バンドサウンドの音作りに失敗しているかも・・・という方が対象となります。
バンドサウンドの音作りというのは、0点~100点という範囲ではなく、-100点~100点というものだと個人的には思っています。
どんなに曲が良くても、メンバーが魅力的でもバンドサウンドが耳障りなら騒音でしかないのです。
そこでマイナスからプラスに変えるという意味で劇的に改善すると思われます。
①全体のボリュームを下げよう
まず音が大きい方が迫力があると思っている方は、まずはバンド全体の音量を下げてみましょう。
確かに、音が大きい方が音圧が上がり、一見迫力があるように感じますが、ライブハウスに慣れていない方には、一定以上の音量は正直耳が痛く、すぐに不快になってしまいます。
また、音量が小さ目ということであれば、PAさんの方でそれなりに調整が可能です。
ドラムの方はともかく他のパートの人は「音量=迫力」という考え方を一度見直してみましょう。
②TREBLEのつまみは控え目に
これはギタリストの方が対象です。(一部、ベーシストにも当てはまる場合があります)
ギタリストの方の多くは、TREBLE(高音)またはBASS(低音)をしっかりとと聴かせることにこだわりを持っている方が多い印象があります。
ギターソロなどを聴かせるためには高音の伸びが重要ということで、TREBLEを強調したいという気持ちは理解できますが、MIDDLEなどのつまみよりも高める必要はありません。
高音が強調された音というのは、キンキンと頭に響いてしまうため、その時点で音作りは失敗と言えます。
③ストラトはセンターピックアップを
ストラトギターの方の多くはリアピックアップを使っています。
確かに硬めのヌケのよい音は、アンプのそばであれば良い音のように感じます。
しかし、リアピックアップの音はトレブリーで硬いため、聴いている方からするとキンキンしてしまいやすいので、音作りには注意が必要です。
さらに高音が強調された音というのは距離があると減衰していくため、音圧も軽く、安っぽい音になってしまいます。
ストラトギターの音作りは、センターピックアップをベースにするだけで音作りは大きく改善します。
センターピックアップは音圧もあり、音の伸びもよく柔らかく素直な音のため、聴き心地がとても良いです。
歪ませても音圧が残りやすいため、歪みにも向いています。
リアピックアップの音も効果的に使うと非常にかっこいい音になるのは事実ですが、使いこなすのは難しく、使いどころも絞った方が無難と言えます。
④歪みは下げよう
これもまたギタリストのポイントになりますが、ギターの歪ませ過ぎには注意しましょう。
・・・というか、歪み過ぎと思っていなくても、歪みを少し下げてみてください。
ステージ上で自分が聴こえている音と、客席に届く音では歪み具合の印象が大分異なります。
アンプのそばではあまり歪んでいないと思う音が、実はちゃんと歪んで聴こえており、そこから歪みを上げてしまうと、歪み過ぎて音がつぶれて芯がなくなり、何を弾いていてもバンドサウンドが混じると聴こえなくなってしまうということがあります。
⑤ギターの音は控え目に
ギタリストは自分が目立ちたい、または埋もれたくないという自己主張ゆえについついボリュームをついつい上げがちです。
しかし、ライブを見る際にギターの音がとても大きいとはっきりいって耳障りです。
ボーカルの歌が聴こえなることに加えて、大きな音が耳に負担を与えて痛くなってしまいます。
バンドにはボーカルを主役として惹き立たせるための「フォアザバンド」の精神がとても大切です。
ボーカルが活きる音量や音作り、アレンジを考えるようにしましょう。
ぶっちゃけ、ギターの音が小さくてもPAさんの方で適正な音量に調整してくれるものです。
(逆はそうはいきませんが)
耳障りじゃないサウンドでやっとスタート地点
バンドサウンドの改善方法を5つ紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
ギターの人に向けたポイントが多かったのは、自分自身がエレキギター担当ということもありますが、ライブを見ていると、ギタリストが音作りに失敗しているケースが非常に多いためです。
逆に言えば、それだけギタリストの音作りというものはシビアなものであるとも言えます。
バンドの音作りというのは、耳障りじゃないサウンドが出来て、始めのスタートラインであり、0点の状態です。
そこから、ボーカルが、そしてバンド自信の個性を活かしつつ、聴いている側が心地よいと思う音作りを目指して頑張っていきましょう。
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