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地下アイドルと枕営業とテレビ局が仕組んだ誰も得しない暴露
AKB48が台頭し、アイドルグループが音楽業界を再び騒がせるようになってきてから、アイドルという勢力は拡大を続けています。
「モーニング娘。」やAKBグループや「乃木坂46」などの坂道グループといったメジャーで活動するアイドルグループはもちろん、全国各所で結成されたご当地アイドルなど幅広く活動しています。
その中でアイドルのインディーズ活動にもスポットが当たるようになってきました。
いわゆる「地下アイドル」ですね。
今回はそんな地下アイドルと、その地下アイドルを使ったあるTV番組について考察します。
地下アイドルとは?
まずは地下アイドルの意味について触れておきます。
地下アイドルとは、メディアにはほとんど露出せず、LIVEやイベントなど中心に活動するアイドルである。
地下との言葉が差別語的ニュアンスがあるため、ライブアイドルという傾向がある。地下とは初期から積極的にライブアイドルを発掘しているライブハウス「四谷Live inn Magic(旧・四谷サンバレイ)」が地下フロアにあることにちなんだものである。
※引用:ニコニコ大百科
その内容を考えると、インディーズやアマチュアとして活動するバンドのそのままアイドル版という感じですね。
ちなみにアイドル向けのライブハウスというのは都内には結構存在しており、特にAKBの聖地の秋葉原周辺は数が多いです。
そんな地下アイドルですが、承認欲求や客との距離感、収入源などいろいろな要因が組み合わさり、非常に闇が深い世界とも言われています。
噂の絶えない枕営業と『聞いてた話と違います!』
その中でも大きな闇と言われているのが、仕事を得るためにプロデューサーやスポンサーと関係を持ついわゆる「枕営業」です。
これは地下に限らず、アイドル業界全体において噂が絶えることはありません。
そんな中、以前に放映された『聞いてた話と違います!』(フジテレビ系)で放映されたある暴露話があり、個人的にはその内容にとても憤りを感じています。
番組の内容としては、地下アイドルが数名集まってアイドル業界の暴露を行うといったいかにも深夜番組にありそうな内容です。
その中で、とあるアイドルが枕営業を行っている人気アイドルグループを暴露するという刺激的な内容になっています。
さすがにそのグループ名は規制音が被されましたが、このやり方は非常に問題だと感じています。
誰も得しないし、知り得ない暴露
この番組のシーンで個人的に問題だと感じていることは、「現役アイドルが枕営業を行っていると噂の他のアイドルグループを暴露すること」、そして「それに対して規制音を被せたこと」の2点です。
その業界で活動し、業界のことも把握している風である現役アイドルが枕営業のことを暴露することで、その噂の信憑性が高いと視聴者に思わています。
そして、その噂の対象が具体的な存在であることを匂わせておきながら、そこに規制音を被せて結局は分からないというのでは、正直「誰も得しないし、誰も何も分からない」ということです。
(もちろん、規制音をかけない訳にはいかないということは認識しています)
いくら視聴率を稼ぐためとはいえ、具体的な情報を明らかにせずに、噂をより信憑性のある噂へとシフトさせるだけの番組内容には、正直卑怯だと思います。
何故なら、それで損をする人が多数存在するからです。
その地下アイドル自身も業界の信頼を失う
まずは暴露を行った地下アイドル自身も大損しています。
自分の意志で暴露したのなら自業自得ですが、番組の台本やプロデューサーからの指示であれば本当に報われません。
業界のタブーをより具体化することが、その業界関係者にポジティブに映る訳がありません。
そして、アイドルにとって一番の顧客である「ファン」にとっても大きなダメージです。
もしも自分の好きなアイドルやバンドがそんな他のグループを暗に売るような行動をしていたら、正直言ってとても冷めます。
TV局の意向があろうとなかろうと、その内容を口にしたことが事実であるのですから、業界やファンからの信頼は失うことはあっても得ることはありません。
本人がアイドルとしての発展を目指しているのであれば、この番組では捨て石にされてしまい、その道は閉ざされたとも言えます。
人気アイドルグループ全体へのネガティブイメージに
そして、なによりその噂の具体的対象となりえる人気アイドルグループ全体に少なくないネガティブイメージを与えます。
実際に枕営業があったかの有無はとりあえず置いておき、アイドルというのはイメージが非常に重要です。
ファンからしたら「枕営業」の存在がもしかしたら頭にちらついているかもしれません。
その疑心暗鬼をより深めてしまう可能性があります。
これは間接的に大きなイメージダウンになります。
しかも、規制音が被せられていたので、そのもやもやが解決することもありません。
「枕営業がないこと」を証明することは、まさしく「悪魔の証明」に等しいのですから。
暴露したアイドルが人気アイドルを妬んでの発言だったのかもしれませんが、これは明らかにやりすぎではないでしょうか。
欠けているのはお互いのリスペクト
これはTV局だけでなく雑誌や新聞、コラム記事にも言えますが、注目を集めるためであれば、モラルやリスペクトに欠けたことをするというメディアは存在します。
個人的にはそういう情報やコンテンツというのは、見ていても信憑性に欠けますし、見ていて気持ちの良いものではないと実感する出来事でした。
この問題の根本的な原因は、枕営業という噂が絶えないというアイドル業界全体にあるとも言えます。
火のないところに煙は立たないと言いますが、実際にそれはどこかで存在すると考えるのが自然かもしれません。
仕事を餌にそれを求める側も、それを受け入れる側(事務所含めて)が存在し、これからも存在し続けてしまうのでしょう。
お互いのモラルやリスペクトの問題だけでなく、利害関係やビジネス、お金の話も絡んでくるため、正直解決することは難しく、当事者側もそれを望んでいないというのが実情に思います。
それ故に、ファンは見守ることしか出来ない歯がゆさが残ります。
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