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アイドルやダンサーの音楽が叩かれる本当の理由とは?
歌手、シンガーソングライター、バンド、アイドルグループ、ダンサーユニットなど、音楽CDを販売しているアーティスト形態は様々です。
しかし、近年はアイドルグループやダンサーユニットといったグループがランキングを席巻しています。
今回はそんな音楽業界で躍進しているアイドルグループ・ダンサーユニットとそれを叩く構図について考えてみます。
CDランキング上位を占めても叩かれるアイドル・ダンサー
近年のオリコンランキングを見ていても、アイドルグループの活躍はすさまじく、まさしく上位ランキングを独占していると言っても過言ではありませんし、ミリオンヒットを飛ばすグループすらいます。
しかし、それを批判的に見る人は少なくありません。
ある意味、CDの売上枚数が世間の人気のバロメーターとも言えるのに、そこで結果を残しているアイドルグループやダンサーグループが叩かれるのは何故でしょうか。
音楽だけがコンテンツではないから
アイドルが叩かれる要因においては、「音楽だけがコンテンツではない」ことが理由だと自分が思っています。
これは販売形態とグループとしての特性の2点の意味で共通しています。
1つめの販売形態については、握手券やライブチケットの引き換えや、同じ楽曲でもジャケ写やボーカルの構成を変えるなどしてコンプリート性を高め、一人のユーザが複数枚買いたくなるような仕掛けをしていることが多いからでしょう。
そういう販売を煽るような姿勢が批判を浴びているものと感じます。
2つめのグループとしての特性については、音楽だけをフォーカスするのではなく、容姿や歌・ダンスといった複合的なパフォーマンススタイルだからではないでしょうか。
音楽好きは音楽に対して過剰なストイックさを求める人が多いように思いますので、音楽CDが売れるのは音楽により専念したアーティストのみしか認めないという風潮があります。
そのため、「音楽に専念しているアーティストの方が、踊りながら歌う奴らよりも音楽的価値が素晴らしい」、ひどい時には「アイドルやダンサーはアーティストではないから、音楽的にダメ」という極論まで持ち出す批判も飛び交っています。
とはいえクオリティの高い楽曲も多い
とはいえ、アイドルの楽曲が音楽的価値が低いと断言は出来るのでしょうか?
アイドルが歌だけにフォーカスしないと言っても、作詞作曲、編曲、音響や演奏を行っているのは音楽のプロです。
それゆえに、音楽に専念しているバンドよりも音楽のクオリティが高いことも、決して少なくない頻度であるのです。
またアイドルグループの中には正直、歌のうまくないメンバーがいるというのも事実ではありますが、ライブならともかく調整を重ねた音楽CDでは、それが表面化することはあまりありません。
アイドルグループのように、複数人で歌を歌うスタイルの好き嫌いはあるにしても、それが好きという人もいるのですから、そのスタイルだから悪いとは断定できませんし、結局はどんな形であれ、評価される・支持されていることは事実です。
CDで音楽だけを買うという構造の限界
アイドルのCDが売れているというよりも、他のアーティストのCDが売れていないと言ってもよいような状況ですが、既にCDを販売するという構造が限界に来ているとも言えます。
音楽のみにフォーカスするバンドなどのアーティストからすれば、インターネットの普及により無料で音楽が普及しつづける状況であれば、音楽CDをわざわざ買う人というのは少なくなっていきます。
またルックスやダンスを含めて売り物とするアイドルグループやダンスユニットからしてみれば、音楽だけを販売するという状況は、有利には働かないでしょうし、グループの魅力を明確に伝えるのであれば、映像サービスを販売できる状況になる方が適していると思います。
最近のCDが売れている理由というのは、CDを買う理由が音楽を聴くためだけでなく、特典目当てであったり、そのアーティストを応援するお布施としての意味合いが大きいのではないかと感じています。
そしてそれを有効活用しているのが、アイドルグループやダンスユニットといった現在のオリコン上位を占めているグループとも言えます。
本来は音楽CDなのに、ランキング上位を占め、世間でクローズアップされる「アーティストでないグループ」が特典シングルを売っていること、、、それがアイドルなどが叩かれる理由なのかなと感じています。
音楽は批判が文化と化している
また、音楽というのは嗜好品であり、その人のポリシーや思想でもあります。
そのため、自分の意にそぐわない音楽を批判することがある意味で文化として定着してしまっていることも要因の一つではないでしょうか。
叩かれないアーティストなどいないし、叩かれるのは注目や妬み・嫉妬の対象であるともいえ、人気のバロメーターとも言えます。
そのため、叩かれることは良いことではないですが、注目を浴びる存在になれたということでもありますね。
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