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『悲しみの忘れ方 documentary of 乃木坂46』を見てもアイドルを否定できるのか
最近、abemaTVという動画配信をするインターネットテレビを見ていますが、そこで以前に乃木坂46の『悲しみの忘れ方 documentary of 乃木坂46』が放映されたので見てみました。
今回はそんな彼女たちの奮闘を交えつつ、アイドルという批判されがちな存在に目を向けてみます。
乃木坂46結成からの4年間が描かれる
『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』とは、2015年7月10日に公開されたドキュメンタリー映画です。
AKB48の公式ライバルという位置づけでスタートし、まさしく1からのスタートでグループを創り上げて過程の4年間を収録したドキュメントです。
オーディションや練習、コンサートの舞台裏のエピソードはもちろん、上京組の生活の様子(寮など)にも触れており、ステージ上の華やかな彼女達でない彼女達の苦悩や挫折、努力などが描かれています。
全てを懸けて奮闘する彼女たち
乃木坂46のオーディションに受かった彼女達がいきなりプロのアイドルとしてデビューする訳ですからまさしく人生の転機です。
今までの人生が順風でなかったメンバーもそれなりにいることが作中には描かれていますが、そんな彼女達が環境をリセットして前に進むという意味では良い機会だったのでしょう。
とはいえ、いくらAKB48の公式ライバルという触れ込みがあったところで、結成時点のグループの実績はまさしくゼロ。
知名度や人気も皆無で、その時点では当然ライバルどころか競合相手とも認識されているはずもありません。
文字通り、全てを懸けて立ち向かわなければ成功は掴めなかったのです。
自分達の居場所は自分達で作るという強い決意
作中には、メンバー同士が言い合いをしたり、泣きながらも困難に立ち向かうシーンが頻繁に出てきます。
そんな厳しい場面の連続でも、前を向いて活動できているのは、「自分達の居場所は自分で作る」という強い決意によるものだったように思えます。
言い換えればプロ意識の塊です。
少なくとも、これは自分には到底出来ないことであると率直に感じました。
もちろん、これはドキュメンタリー映画ですから、一部もしくは全てが真実ではないのかもしれません。
しかし、運営を始めとした大人の都合に振り回され、プレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、それに立ち向かっていったことは真実だと自分が確信しています。
自分もバンド活動を行っていますが、お客さんを増やしたり、納得のいく楽曲を創り出すことはとても大変なことであり、それを仕事にするならなおさらです。
アイドルの笑顔の裏には相当な苦労がある
アイドルは華やかなステージ上で、笑顔でクールにパフォーマンスを行うことが仕事です。
その点では、自分たちの創り出した音楽を感情のままに表現するバンドやアーティストとは、ベクトルが違うものであると思います。
だからといって「バンド・アーティスト > アイドル」ということにはなりません。
バンドやアーティストがプロのステージに登る過程で大きな苦労があったように、アイドルにも同じくらいの苦労があることを認識するべきです。
彼らがヘラヘラ笑っているのは、中身が薄っぺらい訳ではなく、苦悩を表に出さないことが、アイドルとしてのプライドだからです。
アイドルという存在や、アイドルがリリースする音楽を嫌いというのは自由です。
しかし、アイドルというだけで頭ごなしに否定することは、良くないことだと思います。
そういう方は是非とも『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』を見てみることをお勧めします。
もちろん、乃木坂46やアイドルが好きで彼女達のことをもっとよく知りたいという方も。
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