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音楽は間があることで成り立っている
時間というのは、人にとって生物にとって、またあらゆる物体にとってなくてはならないものです。
・・・とまぁそんな当たり前で壮大なスケールの話ではありませんが、今回は音楽にとっての「間」について考えてみます。
音楽にとって間は非常に大切
音楽にとって間というのは必須な存在であり、また音楽というコンテンツそのものでもあります。
文書や絵画といった視覚で感じ取れるコンテンツとは違い、秒を進めて時間が経つことで音が耳に入ってきて、音楽として存在することが出来るのです。
休符としての間
音楽において、音(音符)があって初めて成り立っているものですが、それと同じくらい大切な存在が休符であり、間です。
音が鳴らない瞬間があることで、メロディにせよ伴奏にせよ、メリハリを作ることが出来て、芸術的で感情的なセンスを持ちます。
休符のない音楽はただの音の垂れ流しとなってしまい、そこに嗜みを見出すことはないでしょう。
テンポとしての間
また音楽というのは時間そのものの使い方を楽しむものでもあります。
同じメロディ、伴奏で作られた楽曲であっても、曲の速さが違えば、受ける印象は全く異なります。
限られた時間でたくさん曲を聴きたいなら、早送りして聴けば良さそうなものですが、それは音楽を楽しむことは出来ないでしょう。
その意味でいえば、時間の過ぎ方を楽しむ音楽はとても贅沢なのかもしれません。
音楽のテンポで曲の性格を感じ取れる
曲のテンポ(BPM)というのはその曲の性格、世界観、雰囲気をそのまま示しています。
早い曲なら元気、楽しい、緊張感などスピード感溢れる世界観を示し、遅いテンポの曲なら優しさ、まったり、静か、日常といったイメージを表現します。
曲を早送りして聴いても意味がないのは、そのためです。
音楽というのはその時間をリスナーと楽曲が共有しないと真価を楽しめないことが出来ないと言えます。
表現したい感情にぴったりの間を見つけよう
音楽にとって間や時間がいかに大切かを本記事にて紹介してきましたが、作曲者という立場からすれば、それは楽曲のクオリティや評価を決めるより重たい意味を持ってきます。
表現したい世界観、感情のイメージをより明確化して、そこにぴったりとハマるテンポや休符を中心とした時間の使い方を追求していきたいものです。
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