HOME  >  音楽で似ている楽曲は全てがパクリ・盗作なのか?

本ページはプロモーションが含まれています。

音楽で似ている楽曲は全てがパクリ・盗作なのか?

音楽で似ている楽曲は全てがパクリ・盗作なのか?
カテゴリ:  作曲・アレンジ   音楽ネタ  

パクリ・盗作というのは、オリジナリティを評価物として勝負するクリエイターにとってはまさしくタブーです。
東京オリンピックのロゴデザインでも一悶着ありましたが、それは音楽を創るバンド・アーティストにとっても同じことです。

この曲って○○に似てない?

誰かの新曲が出た時に度々話題になるのが、その新曲がすでに世に出ている曲と類似しているのではないかということです。
こういう話題が挙がってしまうと、そのバンドやアーティスト=パクリアーティストという評価につながることもあります。
それは時としてアーティストにとって致命的な痛手になります。

曲が似ている=パクリなのか?

世の中には本当に数多くの曲が出回っており、どうしてもメロディーやコードの構成が近くなってしまうものもあります。
それらの曲全てがパクリなのか?と言えば、恐らくそうではないと思います。
意図的にメロディを被らせた楽曲ももちろんあるでしょうが・・・。。

メロディもコードも有限

人が曲の類似性を判別するのは、主にメロディーとコード進行です。
コード進行が分からないという方は、伴奏として鳴っている音の塊のようなものと捉えておいてください。

問題はこのメロディーもコードも無限につかえるものではないことです。
メロディは基本的に12個の音とリズムの組み合わせで構成されており、コードも12個の音を組み合わせて同時に鳴らすものとなっており、今まで全く使われなかった音やコードはないと言ってもよいほどです。
だからある曲とある曲が似てしまう部分があることはいたって自然なこととも言えます。

パクったつもりがないのに被ってしまう

作曲をやっている人はあるあるかもしれませんが、パクったつもりは全くないのに何かの曲とメロディーが被ってしまうことがあります。
実は街中などでその曲をたまたま耳にしていて、無意識に頭が記憶しており、それを閃き、つまりはインスパイアと認識してしまう場合があります。

作ったメロディーが被っているかは確かめようがない

同じメロディーを作っているので、結果的にはパクリとイコールかもしれませんが、その過程は全く異なります。
自分が作った曲が他の曲に似ているかなんて、自分の知っている曲の範囲内でしか分かりません。
世に出ている曲を全て把握しておくというのは現実的ではありませんから、これは仕方のないことです。

ビジネスなら出さなければいけない

例えば趣味で作曲してたなら、被っていたことに気づいて公開を取りやめたり、取り下げたりできますが、プロのアーティストの場合はそうもいきません。
曲を公開するとなると、作曲、作詞、編曲、録音、ジャケット作成、CDプレス、広告などのプロモーション、ライブ・イベント出演など多くの工程があり、その全てで人件費をはじめとするお金がかかっているのです。
楽曲が被ってしまったことに気づいて、販売を取りやめるか、そのまま公開するのかの判断は非常に難しいですし、既に公開済みなら差止めるという訳にもいかないでしょう。

結局はアーティストの良心に委ねられる

意図的に曲をパクろうと、たまたま被ってしまったとしても、どちらにしてもリスナーに曲をパクってしまったとみなされてしまう結果は同じです。
盗作・パクリなのかそうでないかは結局アーティストの良心に委ねられますが、自分も作曲をしている一人として思うことは、パクリ・盗作を意図的にやっている人は、アーティストまたはクリエイターではないということです。
正直、作曲をする人にとってこれほど悩ましい問題はないのですが、自分のオリジナリティーを信じて頑張っていくのしかないのです。



このエントリーをはてなブックマークに追加



同じカテゴリの記事一覧

カテゴリ:  作曲・アレンジ   音楽ネタ  

コメント

[+]コメントする

*・・・必須項目
お名前:
コメント(300文字以内)*

※コメントの入力文字数は300文字までです。
※コメント投稿の際は注意事項に同意したものとみなします。




最新記事

人気のある記事

カテゴリ

タグ




提携リンク

理結とハルさんのバンド入門講座
【理結とハルさんのバンド入門講座】






▲ページトップへ