本ページはプロモーションが含まれています。
作曲するのに音楽理論は必要なのか?
作曲についての本やウェブサイトなどには必ず音楽理論のことが書かれています。
というよりもほぼ全ての内容が音楽理論について書かれており、これがまた作曲初心者の方には難しく理論的に書かれていて、この小難しさが作曲を行う人の壁になりやすいのも事実でしょう。
そこで今回は作曲における音楽理論が必要なのかを考えてみます。
音楽理論は必要ない!
ここで衝撃的かもしれない一言を言いますが、作曲をすること自体に対して音楽理論は必要ないと断言できます。
例えばですが、オリジナル楽曲を披露するプロ・アマのバンド・アーティストの全ては作曲理論をマスターして曲を作っていると思いますか?
音楽理論をマスターして作っている人も当然いるでしょうが、特にアマチュアのバンドマンの方は音楽理論など無視して作っている人もいることでしょう。
(中には音楽理論を感性で理解してしまう天才もいますが)
実は作曲という行為自体は、特別に難しいことでも、才能を持った人にしか出来ないハードルの高いものではありません。
それこそ、バンドを始めたいと言って楽器を手にするのと同じ感覚で作曲というのは始められるし、努力を重ねれば上達していくものなのです。
ではなぜ、音楽理論を学ぶのか?
それではなぜ作曲に関する本やウェブサイトでは、音楽理論が事細かに書かれているのか。
作曲に音楽理論が必要という風潮はなぜあるのか。
それは、音楽理論がセンスや才能、発想やアイデアといったものを補完する役割があるからです。
音楽理論を学ばずに作った楽曲というのは、作曲者のひらめきによってのみに作られた、まさしく生の素材です。
それは世界を魅了する名曲かもしれませんし、黒歴史になるような駄曲かもしれませんが、そのクオリティに大きなばらつきが生じるのです。
音楽理論を学び、それを作曲に取り入れることで、素材をより高い次元に持っていきやすくなり、平均的な品質を大きく引き上げる役割を担っているのです。
音楽理論=作曲では決してない
その人ごとのセンスや才能といったものを音楽理論で武装して、作曲のクオリティは安定しますが、「音楽理論=作曲能力」ではないということは認識しておく必要があります。
作曲というのはただの流れ作業ではなく、音楽を1から作っていく極めてクリエイティブな行動です。
0から1とするのがその人自身のセンスであり、その1を2以上に引き上げていくのが、音楽理論の役割であり、音楽理論を学ぶことでメロディが降ってくる訳ではありません。
音楽理論が時にマイナスに働くこともある
また音楽理論というのは時にマイナスに働いてしまうことも無いとは言い切れないです。
音楽理論というのは、先人たちの音楽の規則・セオリーが詰まった教科書とも言えます。
そのため、音楽理論に浸かりきってしまうと、杓子定規な思考が自身のセンスや感性にも影響を与えてしまうこともあります。
料理で言えば、素材そのままと調理後の食べ物を比較した際に、素材そのままの方がおいしいと感じるケースと同じことです。
音楽理論はあくまで音楽理論、理論で必ずしも人の心は揺さぶるとは限らないということです。
それでも音楽理論は学んだ方が良い
と、ここまで音楽理論を学ぶことを否定する・懸念するようなことばかりを書きましたが、それでも作曲理論は学んだ方が良いと思います。
理論を学ぶことで自分のセンスの幅が広がったり、メロディ作りのヒントをもらえることも多々あり、その貢献度は計り知れません。
また、音楽理論は作曲だけでなく、それがそのまま演奏など他のカテゴリにも流用することが出来て、好影響を与えることは間違いありません。
知識ではなく理由を学べ
音楽理論を学ぶ上で大切なことは「知識を身につけること」ではありません。
理論を頭に叩き込んで、それについてひけらかすように語りあうようなものではなく、実際に自分の作曲に落とし込めるような実用的なものとして学ぶ必要があります。
そのため、学ぶべきはドミナントやサブドミナントといった言葉自体を覚えることではなく、どうしてそういう考え方になるのか、そしてそれはどのような場面で使えるのかという、音楽理論の根拠・理由とも呼べる部分になります。
本やウェブサイトを読み進めるのと並行して、手持ちの楽器でその理論を都度実践してみて、理論を自分のものに出来るようにしましょう。
理論とは覚えるためにあるのではなく、使いこなすためにあるのです。
ツイート |
同じカテゴリの記事一覧
-
2018-02-10 11:17:022018-02-07 21:39:062017-11-03 11:06:352017-09-16 13:25:33バンドや音楽でお金を稼ぐことは悪いことか?
バンドや音楽ではライブや音源販売などで収益を上げることが出来ます。しかし、それを良しとしない風潮もあります。バンドでのお金儲けの是非を考察します。2017-06-29 09:27:282017-06-26 10:09:452017-06-23 10:37:022017-06-21 11:25:42バンドマンにとって良い自己中と悪いエゴイストとは?
日常生活ではネガティブなイメージが強い自己中という言葉。バンドマンにとってはそれは悪いことばかりではありません。そんなエゴイストの良し悪しを考察します。2017-06-13 11:27:172017-06-08 11:36:11
コメント
[+]コメントする
*・・・必須項目
お名前:
コメント(300文字以内)*:
※コメントの入力文字数は300文字までです。
※コメント投稿の際は注意事項に同意したものとみなします。
最新記事
人気のある記事
カテゴリ
- 全て(173)
- ポップス(41)
- バンド(70)
- 作曲・アレンジ(23)
- 音楽ネタ(86)
- アーティスト(38)
- アイドル(12)
- 音楽のジャンル(13)
- 楽曲レビュー(14)
- ボーカル(19)
- ライブハウス(11)
- エレキギター(17)
- スマホと音楽(6)
- バンドマンと恋愛(2)
- アニメ・アニソン(3)
- バンドと集客(11)
タグ
- 音楽配信(9)
- 音楽の懐古主義(13)
- アマチュアバンド・アーティスト(62)
- 女性バンド・アーティスト(16)
- 男性バンド・アーティスト(13)
- aiko(4)
- 福山雅治(1)
- Mr.Children(7)
- 大原櫻子(1)
- miwa(2)
- YUI(3)
- いきものがかり(2)
- のあのわ(1)
- BUMP OF CHICKEN(5)
- CD販売・ランキング(7)
- SILENT SIREN(2)
- 乃木坂46(8)
- AKB48(5)
- [Alexandros](1)
- 3月のパンタシア(1)
提携リンク